すごく夢のないぼくの解釈をいわせていただくと、これは一種の宗教儀式であり、経営者がカリスマ性を持つための手段であるということだ。そのためには社員があまり反論できないよくわからない正論を振りかざすほうがいい。過去の経験を話すと、ぼくは技術者としてもそれなりの力をもっているという自負をもっていたが、まわりの部下にぼくよりも全然すごい技術者があらわれはじめると、まず、具体的な技術について語ることは避けることにした。細かい最新の知識とかに影響されないシステムの設計論とか、わりあい上位のことだけ語るようにした。それすらボロがでそうな危険を感じると、ビジネス的な視点とか、そもそも論とか大所高所から語るようなことしかいわなくなった。自分でヴィジョンも語れず、まともな経営戦略もたてれない経営者も多いから、そういうひとが経営理念に逃げるのにはとても合理性がある。ふつうの社員にはあまり興味ないテーマだし、正論ではあるから、こけおどしにはもってこいだ。
December 18, 2010