ここで言われる「現実」とは「僕」が切り取り、「僕」の目を通して、痛ましさを付与された、犠牲者のイコンである。少女たちは声をあげられない。だから「僕」が代わりに語ってあげるのだ、声なき者たちの声にならない叫びを。こうして、彼女たちの声は、「僕」に奪われ消し去られていく。
September 23, 2009